女形の化粧
女形の化粧
make-up to become a woman
歌舞伎では、化粧を「顔をする」と言って、役者が自分自身でする。香川照之さんが市川中車を名乗って歌舞伎役者としてデビューした当初の顔はあまり上手ではなくて、眉がくねくねとした泣き顔になっていたけれど、最近は自分の顔の骨格を活かして、役を表す顔になっているように見受けられる。化粧も含めて役者の腕なのである。私の大好きな猿之助、勘九郎、七之助は、顔をして舞台に乗っていると、見とれてしまう。目が離せない。
写真は、24日の猿三郎先生の歌舞伎化粧実演。下地は鬢付け油を叩きつけるように伸ばして「毛穴を埋めて白粉(おしろい)が均等に乗るようにします」。白粉は、汗かきの猿三郎先生は油性を使っているが、玉三郎さんは顔に全然汗をかかないので水白粉を使用しているとのこと。「顔に汗をかかない」のも名優の条件だそうだ。白粉のあとは眉。女形はまず紅で眉を描き、その上に黒で描くと、柔らかい色に仕上がって色気を醸し出すそうで、歳とともに薄くまばらになった眉を茶色のペンシルで補っている私はドキっ。まなじりに紅をさし、おちょぼ口を作ってできあがり。このような実演のある歌舞伎教室は他にはないと思う。猿三郎先生、有り難うございました。
今日は、午前中は二泊三日のスーツケースを片付けて洗濯をし、午後は9月に公開授業があるので授業案作成に忙しいYumiko先生が来られて、ご相談に乗った。今日は化粧をしたか?日焼け止めを塗っただけだったわさ。これではいかん。毎日女形をめざそうか。
2014年8月26日火曜日